皆様が日頃、飲んだり食べたりしている牛乳やチーズ、ヨーグルトなどは、酪農家の皆さんが毎日乳牛から搾った生乳を原料に作られています。
酪農家は生き物を相手にする仕事ですので、休みなく毎日牛のお世話をしています。
酪農ヘルパーの仕事は、そんな酪農家の皆さんが休日を取ったり、怪我など牛の世話ができない時、牧場の仕事を代行するサービス業です。
酪農ヘルパーの1日
酪農ヘルパーの作業は、朝と夕方の2回の搾乳作業を中心に昼の飼いつけ作業を含めて1日の作業としています。
昼間の作業終了後、夕方の作業までは自由時間ですので食事、買い物や趣味など平日の時間をゆったり有意義に活用することができます。
酪農ヘルパーの作業
1.搾乳
搾乳作業は1日朝夕2回行われ、ミルカーという機械を牛の乳房に装着して生乳を搾ります。近年では、搾乳ロボットを導入することで搾乳の自動化を図り、省力化している酪農家もあります。
2.餌やり
乳牛には、粗飼料と呼ばれる牧草とトウモロコシ、配合飼料等を与えます。粗飼料は牛の主食として与え、栄養で不足する分を配合飼料(色々な穀物を混ぜた物)として与えます。また、粗飼料と配合飼料を混ぜた飼料(TMR)を給与する方法もあります。
3.清掃
乳牛の健康維持や衛生的な生乳を搾るために、除ふんや敷料入れなどの清掃をします。牛体が汚れていると乳房炎等の病気にかかりやすく、牛体をきれいに保つことは、大変重要なことです。また器具の清掃なども行います。
4.哺育
生後40日から60日までの子牛には、ミルクを1日に2回飲ませています。ミルクは子牛にとって最も重要な栄養源です。